母乳育児について

昭和40年代は粉ミルクでの育児が全盛期でした。それは、実際にミルクで育った赤ちゃんのほうが体重も重くふっくらしていたため、母乳より人工的に考えられて作られたミルクのほうが栄養価も高く赤ちゃんによいと考えられていたからです。そして母乳で育てるのは古臭いといった風潮で母乳での育児は廃っていきました。

しかしその後、母乳自体のよさが注目されるようになり、現在は出産前の9割の母親は母乳で育てたいと思うようになりました。2005年厚生労働省の発表によると母乳と混合栄養を与える割合の調査で母乳が人工栄養の割合を上回りました。しかし、母乳だけで育てたいと思いながらも、実際に母乳だけで育てた人の割合は産後0か月で半数、産後3か月では3割程度となってしまっているように、様々な要因で母乳育児を断念している人が多くいるのです。その理由としては赤ちゃんが嫌がって吸わない、乳首に傷などができ痛くて飲ませられない、乳腺炎になってしまった、母親の疲労がひどく授乳ができない、母乳の出が悪い、仕事で赤ちゃんと一緒にいられない、母乳育児の仕方がわからないなど様々です。

母乳は赤ちゃんが乳首を吸ってくれれば出る仕組みになっているので、ミルクも併用して身体を休めながら、あきらめず、あせらずにあげることが大切です。母乳の出方は個人差があるので、自分のペースで行うようにしましょう。