母乳の出る仕組み

乳房の大きさは母乳の出具合に関係ありません。その理由は乳房の大きさは脂肪の量の違いで、乳腺組織の数とは無関係なものだからです。統計的にいうと、96~99%の女性は母乳での保育が可能と考えられています。分娩で胎盤が外に出てしまうとホルモン環境が急激に変わり、母体は母乳分泌に向けての準備が早速始まり、そこに生まれたての赤ちゃんが乳首を吸うことで刺激が加わり、母乳生産のスイッチが入るのです。出産後の数日間は母乳を出すためのゴールデンアワーといわれているのはそのようなわけです。

母乳が作られるようになるのに加えて、血液やリンパ液が乳房へ多く流れるようになり、出産後2~3日経つと乳房は急に張ってくるようになります。乳首を吸われると刺激が母親の脳に伝わり、脳下垂体から2種類のホルモンが分泌されます。一つは母乳の生産に関わるプロラクチンで、もう一つは作られた母乳を噴出させるオキシトシンです。プロラクチンは出産後授乳をしないと1~2週間で血中濃度が妊娠前のレベルに低下してしまいますし、授乳していても3か月を過ぎると分泌量は低下し、授乳した分だけ分泌されるようになります。
ですから、母乳の分泌量を減らさないようにするためには1日少なくとも8回の授乳をする必要があるといわれています。